短編
①悪夢の真相
少女がトラウマと向き合う話。心理学を積極的に取り入れようとしている印象。
②時をかける少女
タイムリープの能力を得た少女が真相を突き止めようと奮闘する話。ど王道。ラベンダーの香りが恋しくなる。
③かいじゅうごみぃの しゅうげき
ゴジラをゴミでパロディした児童向け短編。
④うちゅうを どんどん どこまでも
子供が宇宙船に乗って宇宙の果てまで行ってしまう掌編。
⑤地球は おおさわぎ
石が意思を持つドタバタ劇。
⑥闇につげる声
エスパー中学生たちが仲間の危機を救う。嫌な後味が残るが、面白い。
⑦果てしなき多元宇宙
世界線がシャッフルされ元の世界が恋しくなる話。
⑧赤ちゃんかいぶつ ベビラ!
赤ちゃんが大きくなって大暴れする話。
⑨白いペン・赤いボタン
選択肢の答えを教えてくれる白いペンを手にした高校生が金儲けをしまくる話。とても面白い。
⑩超能力・ア・ゴーゴー
勉強しか能がない高校生がモテるために脳手術を行い、音楽の才能が開花するハチャメチャな中編。現実に生きることが一番大切だと教えてくれる。ラストがつらい。
⑪暗いピンクの未来
画家志望の高校生が未来に飛ばされ、デザイナーになった自分と出会う時間系中編。未来のデザイナーと機械技師(今で言うAIか)の論戦は、現代(2026年)を完全に予知していたのではないかと思わせるほどの的中ぶり。論戦、小説ともに見事な落としどころをつけており、筒井康隆を天才たらしめている。本書における白眉である。
長編
⑫緑魔の町
表題作の長編。地下に閉じ込められた少年が地上に出ると、自身の存在がなかったことにされていたカフカ的小説。徹底的に苛め抜かれる少年。心理描写にかなりドスが効いていて、読むのに精神をすり減らした。
解説
今江祥智








