有楽町から日本橋

友人と近代化の地を闊歩。
韓国映画『梟』鑑賞。世子(王位後継者)暗殺現場に居たのは盲目の鍼医。犯人探しが行われるけれど、盲目なのは悪事から目を背ける関係者たちも同じ。見て見ぬフリをする強さ、見て見ぬフリをしない勇ましさ。損得勘定ではなくて、利他的な選択ができれば彼らの暗中模索にも救いがあるのかな。韓国映画は面白い。主演が柄本佑に似ているし。

日本橋三越では瀟洒な喫茶店ウィーンでザッハトルテとユリウスマインルカフェのセットを。ザッハトルテもユリウスなんとかも知らなかったけど(そもそも紅茶を頼んだはずなのに)、美味しかったからそれで良い。

会話は『ボーはおそれている』『哀れなるものたち』の感想を経て、精神の意義と在処について。わからない。フロイトでも読めばいいのか、それともヘーゲルか。自分に不足しているものが多すぎる。知識も経験も感性も。

仕事をしている場合ではない。けれど、それを言行一致できないのが自分の弱さ。夢を持っているのに現実にしがみついている。なんとか踠き続けなければ。